人々の意識が操られている。

海外の風力反対・抗議デモを見ていて、日本とはなんと違うことよ、と気が付くだろう。私は小林芳正先生が海外の文献やニュースを送ってくるまで、そんなに多くの情報に触れていたわけじゃない。せいぜいがニーナピアポントの『Wind Turbine Syndrome』ぐらいで、それも第一章の翻訳を読む程度だった。ドイツ語が少し分かったので、環境運動家たちが言う「ドイツに習え、ドイツでは上手く行っている、日本でなぜそれが上手く行かないのか、そのことを考えよう」というセリフに何だろう?と不信感を持っていた。

『Die Welt誌』の風力反対の記事は2015年だ。由良町の風力被害はh23年(2011)、まだそんなに顕著になってはいなかった。被害否定の記事もな。それでも有名な環境省の「被害を訴える者は精神疾患のもの」という報告書はh22年度の制作だから、それまでの「移動発生源の低周波音等~」報告書を見れば、いかに日本が先取りして対策していたかが分かる。世界情勢を見ながらの事だろうけどな。

環境運動家たちは「この報告書をよく読んでみろ、理解してからモノを言え」と言っていた。見れば分かる通り、誰にも分からない高等数学の数式を書き並べて始まる御用学者たちの厳しい書式になっている。コケ脅しだ。一見して、これは違うな、と反感が湧く。被害を訴えるのに、∬インテグラルを書き並べる必要はない。学識経験者か~、業界のエースやないか。後日、その人が由良町で説明会にやって来たけど、反吐が出るほど厭らしい男だった。

役場幹部二名と並んで、官僚様然としていたものよ。「嫌なら止めましょうか」と説明の途中で威嚇していた。由良町畑地区、門前地区の人たちはひれ伏していた。この辺から、アレッ、と思い出したかな。じつはこの説明会には公示がなかった。選ばれた人だけの集まりだったのだ。私はたまたま説明会のあることを聞いて出席した。風力推進議員は後ろから様子を見ていた。仕組まれた演出だと気が付く。

私が手を挙げて発言を求めても無視される。招かれざる客かー。風力発電の説明会をしました、滞りなく、という場面だ。自治会の会長の名前と印鑑が押してある。協議内容まで残されている。一般の住民には知らされなかったものだ。たまに不審に思った人が役場に連絡したこともあった。無視・無視、関係ないだろう。その人もそれ以上の追求はできなかった。2008年(h20)に1000kw、16基が出来て被害を味わっているから、嘘じゃないと自信がある。

それでもダメだった。関係ないじゃん。周囲の人はみんな知っているんだよ。その人の話をジッと聞いている。それだけだった。棄民とはそういうものだ。もう終わった話よ、もしまだ生きていたとしてもな。地域の人々に対する心理コントロールは、じつは日々のこんな弾圧風景からも見て取れる。役場から無視される。【アンタだけでしょう】とさ。ときに叫び倒される。それで閉じ籠って死んでしまう。

低周波音は部屋の中に充満するからね。地獄の底を覗き見しながらよ。近所の人からは白眼視されるし、悪いうわさを聞かされる。わざと聞こえるようにして悪口を言いふらす。「由良さんがアイちゃんの事をキチガイだと言いふらしている」とな。なんと古い友人や知人が11人も次々とやって来て同じ話をしたという。ウソのような本当の話だ。何人かその人たちを知っているけど、悪党の本質を垣間見せたよ。

風力のイヌよ、手先になって喜んでいた。私は自分の事を旧家のボンだから、と特別視するようなことを書いている。自己防衛のバリアみたいなものだ。先祖の遺徳を利用する。それで何とか凌いできた。生きるのに精いっぱいだったよ。畑地区や、他の風力被害地でも同じことだろう。泣き叫んでいたやないか。笑いものにされてな。ここまで来ても、日本には世界でやっているような「Stop wind turbines !」の精神はどこにもない。

みんな大喜びして被害者をアホにして喜んでいる。被害者の方も、もうどこでもあっけらかんとして苦しみ狂っている。高揚感に酔う。十字架に磔にされた生贄よ。みんなと一緒に頑張る、だって。笑いものでしかないのにアホな奴らよ。コラボでやりませんか、と言葉にする人もいた。どこでも被害者が大変なことになっている。協力とか連帯はできないんかい。それよりも土砂崩れが心配です、というからね。

イヤハヤ、風力バンザイ。そしてアホよら、アホよら、と手を叩いて笑われる。全国的に同じ精神支配を見る。理由とか原理は特にない。みんなと一緒。タダの操り人形。カエルの楽園か。21基の風力発電が勢いよく回っている。低周波音で頭がガンガンする。私は死にそうだよ。谷口さんがそうだったように、私が死んだら由良町の人は腹を抱えて笑いあうだろう。意味も分からずにな。

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