前ページでは、奈良シカの問題を否定する投稿記事がXに溢れていると書いた。今朝の産経にはそれが記事になっている。産経1面の記事だ。「否定的な投稿」だって。さすが政府の広報紙よ。私は風力被害を否定する政府方針と比較してみる。国家権力によって被害を否定する。水俣病が有名でしょう。人は壊れる。水俣の人と話してみたら、なんかヘンやな、と思うからね。
ジョニーデップの映画『MINAMATA』は日本人には受け入れられない。とくに水俣市では最悪らしい。私だって、s57年に、水俣裁判の記事を見ていて、風土病やなと思っていた。新潟県長岡市には、ツツガムシ病という風土病があった。今ではそれはマダニがウィルスを持っていて感染するらしい、とされている。それほど奇病扱いされていた。信濃川の河川敷へ行ったらアブナイ。コウモリがたくさんいた。
本当の話だよ。水俣市では、日吉フミコが「水銀」と言った途端に懲罰議会になった。私も「低周波の被害」と言ったら散々な懲罰議会が繰り返される。「由良さん、コレ当たりやな」と谷口愛子さんから電話が来る。被害者は皆さん、コテンパンにやられていた。風力発電は嘘八百だけど、自称「考える会」の面々も嘘吐きの集まりだった。h24年に来たジャーナリストたちは、「彼らは何者で、いったい何を目的にしているのか、そのことを知ることが先決でしょ」と伝えた。
知っていたよ。私も役場で議員をしていたから。「あれは反対ではなく、エネルギーかなんかを考える会だ」と言われていた。当時60~70才代の田舎者の百姓が被害者だった。いいように操られていた。時系列に見たら分かるけど、h23年、h24年と、二回に分けて21本の風車が山々に建設される。隣町の風力被害が明らかになっている。全国的にも東伊豆町とか、伊方町などで大変な風力被害が報じられていた。
つまり、被害が分かっていて、行政は、政治は、風車を建設していたのだ。当然、風力反対は許さない。私は目の敵にされた。それがな、地域の住民が、私に襲い掛かるようにして被害を否定するのだ。我家は町一番の旧家で、これまでたくさんの貢献をしてきたと聞いている。私も親父も祖父も、坊ちゃんさ。そんな世間ズレした甘さが、これでもか、と叩き潰される。風力被害を通じて。その人の正体を見た。
【被害はないっ】そんなに叫ばんでもいいものを、過激な感情の爆発には理由があることだろう。他の被害者の中には泣き叫んでいた人が何人かいた。電話を置く、そしたらまた電話がかかってきて苦しさを言う。その繰り返しをした。役場も警察も、被害を訴えられていたのに、「アンタ一人でしょ」と拒否した。新聞やテレビは伝えない。完璧な情報の遮断だ。私は「低周波被害者の会」の汐見文隆医師から渡された資料やチラシをコピーして地域に配布した。
手渡して説明した。しかしな、誰も受け取らないし、エライ剣幕で怒られたよ。今も被害否定の感情は変わらない。私は村八分だよ。愚民の巣窟やな。私は違うからね。アメリカのトランプ大統領は「風力発電はガンになる」と言った。オーストラリアの行政裁判所は「風力発電は病気になる」と判決した。各地で風力被害に対する裁判が行われている。日本は【被害を訴える者は精神疾患のモノ】としている。
真逆だよ。正反対だ。日本人は皆大喜びだよ。水俣病の時と同じで差別、蔑視、アホにしまくりだ。この社会性に対して、「それは違うでしょ」と言うのが私の原点になっている。現実は、何を言っても通じない。由良町に電話して聞いてみたらよい。これまで全国から大勢の電話や視察があった。聞く方も、聞かれる方も、価値観の共有がある。地球温暖化だ、パリ協定だ、カーボンだ、とスローガンを歌いあげる。
日本人には世界常識は通じない。まさかトランプの風車建設の禁止なんて、知らんふり、無謀な、となっている。風力被害者の苦しみや死が、どうしても分からない。いやいや、面白いんだよ。人の不幸ほど面白いものはない。それが風車が建設される地域の特色だ。オマエ、同和やろ。と言いに来るからね。そんな奴らの世界だよ。風力発電は、まさに破壊の意味になっている。「さらなる再エネの推進」かぁ、誰も反対しないんかね。私一人なんか。低周波被害で苦しいことよ。



