風力発電の被害は、今では世界中の常識だ。ヨーロッパやアメリカだけでなく、アフリカや南米でも、普通に風力反対をやっている。オーストラリアの風力被害は有名で、「Pathway to disease」(風力発電は病気になる)の判決文が伝えられた。この時、日本では、「オーストラリアのような人の住んでいない所なら被害はないわな」と言いまわっていた。由良町ではな、1日に、何度もこのセリフを聞かされたもんさ。
とくに私は議員をしていたので、あちこちで、そう呟かれたさ。よっぼど風力発電の被害を言葉にして訴えたことが、気に入らなかったんやで。由良町民の20人ほどが、次々と同じセリフを告げに来る。谷口愛子さん宅には、古い友人・知人が11人も、「由良さんが、アイちゃんがキチガイになったと言いふらしている」と告げに来たという。「何があったんよ」、「こんなときに疑心暗鬼になったらアカン」そう言っていたけど、すぐに「出ていけっ」と叫ぶようになっていた。
アレアレ、すっかり出来上がっている。それらのスパイ工作員のうち、数人は近所の悪党だと分かっていた。公務員で、本当に厭らしい連中だ。これが普段の事なら、フンッ、と鼻であしらうだけのコトだったんだろうけどな。風力発電の被害では、こんなチンケなゴマの蠅でも威力を発した。大勢の人が組織的に不安を煽る。一人だけ、ターゲットにされるとな、もう舞い上がってしまう。
私なんかは、スゴイ、ボロクソよ。私より前に、何人かの被害者がやられて泣き叫んでいた。その実態のカラクリがあったから、冷静でもないけど、この野郎! と踏ん張ることが出来たんだろう。親父の助言、由良守應の事もあったからね。武家として、常に攻撃されてきたんだろう。価値観が違い過ぎていた。谷口さんには友達が多かったけど、蓋を開けてみたらゴミばかりよ。
そのゴミ屑が大量に動員されてキャンペーンを張っていた。畑地区には今でも60人ほどの被害者がいて苦しんでいる。それが手のひら返しで【被害はないっ】と叫んでいる。催眠術、心理トリックはこんなにも効果があるんやで。みんな私の悪口を言って喜んでいるからね。まるで家畜さ。動物園を見ているようやで。同じ風景は秋田や山形、北海道にもあって、あれだけの風車が林立する地域に住みながら、誰も関心がないんだって。
常識的には、3㎞内ならば、人口の3%に被害者がいて、酷く苦しんでいる。15㎞離れても被害者がいるという。由良町畑地区の被害者数を見ればよい。あるいは、被害感覚はなくとも、私の住む門前地区のように、次々と人が死んでいく。ヘンな人が分かる。気持ちの悪さを実感したんじゃないか。それらの感情論をすべて私への嫌悪にすり替える。【被害はないっ】「ウソつくなっ」分かったって。
狂った人たちに何を言っても通じない。人口5000人の由良町で、私一人がオオカミ少年と言われている。これも見方を変えると面白い。これほど由良町民の言葉が同じで、私への悪口に結晶するなんて、名誉の勲章じゃないか。アホな百姓たちは、私を見るたびに声を上げて笑っている。そうかい、そんなに嬉しいのかい。理由がな、お互いに一致しているから、なおさらに笑いあう。
風力発電の低周波音に覆われた町では、イライラ感、鬱屈、息苦しさに、精神的な吐け口が私の悪口だった。あちこちからいろんな小話を聞かされる。個人的な私の歴史を、なんと人々は詳しく話してくれる。語り部があるようだ。それも絶えずネジを巻く。田舎者は構ってくれるだけでうれしいからね。別な意味で福祉社会になっていた。風力発電は、社会政策として地域密着のきめ細かな管理社会を実現した。
私はアホやなぁ、と笑うしかない。役場や議員のアホらしさよ。勘違いも何も、ナニも分からんのやで。もちろん風力発電の被害もな。国際常識からの孤立、変貌、狂気を笑いあう。いいじゃないか。おかげで私はコンプレックスから解放される。低周波被害は辛いけど、やっと、私も社会的な見栄から解放されて生きていた。一緒にせんといて。孤独で結構だよ。私は豊かに自由に生きていくつもりだ。





