last man atanding

深夜テレビにふと目をやるとブルースウィリスの「Last Man Standing」をやっていた。バカバカしいとは思いながら、60年前に流行っていた西部劇の映画を思い出す。田舎の汚い映画館にはたくさんの客がひしめいていて、結構楽しかったやないか。黒澤明の「用心棒」とか、イタリアのマカロニウェスタンとか、どれもこれも元ネタがあって、古い小さな小説から発展したという。

世界中で同じストーリィをやっているから、人類普遍の何か求める価値があるんだろうね。ブルースリーなんか懐かしい。日本人にも分かるんでしょ。私はブログに書いたように、レイモンドチャンドラーのフィリップマウローが大好きでね、それが高じて一人で風力反対の挙に出たと思っている。初めから同志はいなかった。怪訝な、どうするかな?という顔を、いや、拒否されていたかな。

6人ほどの末期の被害者たちとは手を掴んで話し合ったけど。叫ばれたり、罵られたり、散々なことだった。私はまだ生きている。戦い続けている。苦しみながらも生きるためにやっているのだ。もし黙ってしまったら、何もないことにされてしまう。国立市の低周波被害者の会から、たくさんな資料が送られてきて、各地の被害を知る。低周波被害独特の秘密主義になっている。

誰も助けなかったんやね。裏切りとか、奇妙な言い訳とか、「ウソつきばかりだよ」と言っていた。私も由良町で同じ目に遭わされているからね、全国の風力被害地の事は手に取るように分かる。隣町の広川や日高川でも同じことさ。ペテンの地域対策、環境運動家が跋扈する。だから北海道や東北地方でやっている嘘八百には、すぐにピンときた。初めは「分からんのかい」と腹が立ったけど、それは私の勘違いで、彼らはピエロだったのだ。

アホラシ。行政も政治も、環境運動も、すべて嘘っぱちだ。和歌山でも、もちろん同じ事態にある。海外のように反抗する人はおらんのかい、と思う。「アンタ本当に日本人か」とはよく言われる言葉だ。それは全国の風力関係者だから。当然、私に敵意がある。誰も風力反対ではなく、風力の末端に仕組まれた地域対策要員だった。受け売りの言葉を流暢に話すからね。新しい支配層になったつもりらしいで。

被害者の事はボロクソに言うからさ。彼らの言葉を聞くと吐き気がする。映画のヒーローじゃないが、ぶっ飛ばしてやりたいよ。そんな気分が昨夜の、映画を見る心境だった。世界共通の価値観がある。だったら日本でも「Stop wind turbines !」(風力発電を止めろ)と正義漢になってもいいのにね。それが一人もいない。私一人なのだった。ええ、知っているよ。畑地区で人間ではなくなった人を。

門前地区では大喜びやった(谷口さんはその人を、私は人間だとは思っていない、と怒りまくっていた)。もちろん役場でもな。まるで映画の世界やないか。こんな悪の渦巻きに、誰も手が付けられないのか。被害者の叫び声を聞いた人はたくさんいるのにさ。職員とは、議員とは何だったのか。オモシロ過ぎるで。もう一度、谷口さんの録音と、調査報告書の結果を見たらよい。

由良町だけでなく、誰が聞いてもドキュメンタリーで面白いと言っている。不可触民。ほっとけ。相手になったらアカン。笑いものよ。水俣病やイタイイタイ病でもそうでしょ。被害者差別が完結する。タブーになってる。言うたらアカンのやで。福島の放射能被曝なんてすごいやないか。被害者になったらエライことだよ。でもな、映画を見ながら、よくやったと思っている。誰も言えないのなら私が言おう。

やったね。それだけのことだが、汐見文隆や小林芳正の先生とも話すことが出来た。こんな事出来たのは日本で私だけだ。土砂崩れが心配ですなんてよく言うで。そこまで転落しないで良かったよ。アイデンティティ、ハードボイルド、人間性やで。

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