h24年の初めから、風力発電の反対には様々なトリック、仕掛けがあることに気が付いていた。谷口愛子さんから助けてくれと電話があったのはh23年11月末頃で、12月議会で初めて風力被害を訴えた。みなさん、待ち構えていた。何も知らないのは私一人で、えらいドツボにハマっていく。クソだらけだよ。これから何が起きるのか、いや事件は起きているんだから、どうしたらいいんだろうと孤軍奮闘したもんさ。
谷口さん宅には、11人の人が次々と来て、「由良さんが、アイちゃんが気が狂ったと言って回っている」と伝えに来たという。皆、古い知人や友人ばかりだというのだ。私にも何人か心当たりがあった。狭い谷あいの町だからね、その人の有様なんて誰でも知っている。この辺から、人物破壊のスパイ大作戦が覆っていることに気が付く。ファイリング。家族や友人、仕事や趣味、行動範囲までしっかりファイルされて管理される。
谷口さんの周りには何重にも取り囲まれた異世界が立ち込めていた。社交性が裏目に出る。どこまで行っても作り物の世界だ。私もやられたからね、プロの工作員にかかったら、田舎者の百姓なんか踏み潰されてしまう。みんな仕事で情報管理しているのだ。「何よコレ」「いったい何があったんよ」「ヘンなことばっかり起こる」「この電話、盗聴されているで」最後は、小便掛けられたり、車のタイヤをパンされた、私をじっと睨んでいる人たちがいた、とボロクソにやられていた。
何度も泣いていたしな。他の被害者からも同じ話を聞いていたしな。谷口さんはまだ、東京などへ避難していたから、生きながらえたのだ。すぐに死んだ人が結構いた。彼らは頭がパンクしていたで。私が『風力発電の被害』を出版したのはh28年9月、谷口さんが亡くなったのは、その本を読んで1週間ほどだったか。汐見文隆医師もなくなったし、急につっかえ棒をなくしたようだったよ。
私はこれを境にさらに苦難の連続を見る。総スカンの議員選挙、そして風力裁判、人々は大喜びさ。全国どこでもこんな有様らしい。私の悪口がよく伝わっているとか。今もな、シツコク心理作戦をやられている。風力の被害を言葉にして訴えているのは私一人だからね、住民たちも面白がって汚い言葉を連発する。アッレー、コイツ被害者じゃなかったんや、低周波が苦しいなんて嘘だったんや、と驚いたり。
高揚感に勝ち誇っていたよ。よかったじゃないか、そんなに嬉しいんだからさ。もう私と話をすることもない。何度も同じパターンを経験してきた。裏切り、寝返り、原発ではよくある話だ。風力では、現実に苦しんでいるからね、その心境は、よっぽど、ビルの屋上から飛び降りるような感情の爆発が抑えられなかったんだろう。なんか悪いクスリを飲んだような、感情を高ぶらせて笑う。
そんなに喜んでどうするんだい。いくらもらったんだい、と私の方が可笑しくなる。由良町だけじゃない。全国、どの風力地でも、被害に対して誰も何も言うことがない。見事な地域対策、洗脳を見ている。SNSでも笑いものだよ。原因は、やはり人の不幸が面白い。同じ地域に住んで、同じ被害に遭っているのに、それでも社会の有様が崩壊する方が面白いと感じるらしい。
【被害はないっ】「私たちは風力発電には反対ではありません」と宣言される。ヒャー、36計、逃げるにしかず。参ったなぁ。眺めている分には、社会心理学の教科書的な展開なんだけど、日本が、日本人らが、破壊されていた。みんな喜んでいるんだよ。恐ろしい光景よ。自殺行為じゃないけど、目的をもって苦しんで死ぬ。悪い魔法よな。



