マムシに咬まれた。

チクッ、と痛みがあった。ミカン畑の藪の草刈りでね、足元を確認していたつもりが、つい、やってしまったようだ。しばらくは構わずに草刈りした。段々と不安になる。マムシの姿は見ていない。茨の棘、かもしれないじゃないか。朝の間の、暑くなる前に、出来るだけ仕事をしておきたい。軽トラに戻って水を飲みながら思案して、自宅に帰る。裏山だからね、お気楽なものさ。

早速、軍足を脱いだら色が変わっていた。イバラでも、ハチでもない。これまで体験したことのない痛みのような予感がした。シャワーで汗を流して御坊市の北裏病院へ行った。受付へ行ったらすぐに医師が来て、まだ分からんけど、と言いながら緊急入院と点滴と抗生物質を打つ。朝8時に咬まれて、9時に病院、夕方3時にはズンッ、ズンッ、と疼いてきた。黒ずんできた。体温は37度、血圧は150、私にとっては高い。

翌日の7/12日の朝10まで、二回だけトイレに行った。腎臓がやられるらしいのだ。今、昼の12時だ。とくに痛みはないけど、違和感みたいな痺れを感じている。入院費用は35400円、生きて出てこれたから、運が良かったんだろう。我家にはマムシに咬まれた人はこれまで聞いていない。百姓たちからは「チクッとしたよ」「家に帰って見たら真っ黒になっていた」と同じパターンを聞いていた。

やはり先人の知恵は大したものよ。【しばらく様子を見よう】なんて考えていたら死んでしまう。昔の事に、御坊市で、マムシに咬まれたことが恥ずかしくて黙っていて死んでしまったことがあった。あるいは、辛抱して寝ていたら「こむら返り」して痛くなって救急車を呼んだとか。生死を分ける判断がある。百姓たちと話していてよかったよ。同じことかどうか、風力発電の被害ではたくさんの被害者が苦しんで亡くなった。

周囲の人たちは皆それを見て知っている。助けを求められたのに、誰も味方になって同情する者はない。かえって「アホよら」と笑いものにして被害者を否定した。いや、弾圧を加えて喜んでいる。【被害はないっ】誰もがそう叫ぶ。日本人だけ、なぜなんや、と思う。マムシと、風力発電と、こうまで判断が違うとはな。価値観、心理操作、トリックがある。人の不幸が面白い、と言っても、ご自分も同じ被害環境にある。

「風力の被害など聞いたこともない」なぜそんな言葉になるんだろう。そんなに被害者が憎かったのかい。今では私一人がターゲットになっている。キャー、としか思えんわ。私には、それは蝮のように、ゾッ、とするんやで。そう思う人は多い、と私は推察しているけど、もう話すこともないから。低周波被害は頭をやられる。ヘンな人になるからさ、近寄れない。マムシの事は「ハビ」と言う。人間にもそんな奴がいる。蝮め。