風力の被害者と犠牲者と

由良町では私以外に風力被害を論じる者はいない。誰に聞いても「被害はない」と断言する。キャー、すごい言論統制や。ファシズム、いや、中国の全体主義だね。何か、風力とか言ったら逮捕される。デストピア。絵に描いたような弾圧社会、住民管理の厳しさを見る。町民はとても嬉しそうだ。何を喜んでいるんだろ。ゆらAコープのスーパーから、風車21基がよく見える。

自分たちも同じ被害環境にありながらよく言うで。私に対する嫌悪は当初からあった。とくに風車の麓では徹底していたけど、Aコープ周辺でもな、何やら奇怪なうわさが広まっている。私の悪口を言って喜び合う。コイツラは人間かい、と眺めたさ。由良町の人口が5000人もいながら、誰も真実に気が付かぬはずはない。しかし現実は、私は総スカンの村八分だ。面白い社会現象だよ。

なぜって、畑地区、中地区、門前地区でも、たくさんの風力被害者が苦しんで死んでいるから。人々が言うように、何が面白いものか。集団殺戮、ホロコーストやで。それを笑って喜ぶんだからさ、私もその狂いように可笑しくなるのよ。こんなに喜んでくれて、いったいキミたちは何を見ているんだい。風車群の北側、三尾川地区にも被害者がいて苦しんでいる。しかし私に対する敵意がな、いったい何があるんだろ。

家柄意識。私のプライドが憎いのかい。今回、人々の憎悪の根底には我家の歴史、家柄自慢が棘に刺さって痛みに疼く。お互いの対立が、明らかになる。私は家柄意識を鎧にして戦う。盾にする。人種が違うんだよ。本当にそう確信したよ。ここまで追い詰められて、結局は自分にある価値観の固さに気が付く。これしかない。周囲の人々は、結局どうでもいいのだ。あやふやな、いや、道徳や倫理を否定する人の卑しさよ。

笑うしかない。何か言ったらいいのに、彼らには言葉がないのだった。何を言っても通じない。御坊市でも有田市でもな。これまであった環境運動はウソだったのだ。50年前は、確か原発計画に反対した人がいたんだけどな。今はそんな気配もない。すっかり人は入れ替わっていた。私は古い、とうに過去の人らしい。まだ生きているけど。インターネットのニュースも嘘で覆われている。「由良守生」と検索したら悲惨やで。情報コントロールがスゴイ。風力支配や。